ゆるーい思春期ネットワーク
Yuruui Network for Adolescence
ゆるーい理念
子どもには⇒予防を、大人には⇒対処力を!
「ゆるーい思春期ネットワーク」とは、思春期のさまざまな課題に取り組む人たちの、ゆるーいネットワークです。きっかけは2009年の「二重洗脳-依存症の謎を解く」の出版です。
この本は依存症治療が専門の磯村毅医師による著作で依存症の「失楽園仮説」にもとづくセルフヘルプブックです。韓国語・台湾語・中国語に翻訳され、現在学術的な観点から検討が進められています。また失楽園仮説の図解本、「図解でわかる依存症のカラクリ」が出版されています。
これらの本の読者から、読んだら禁煙できた、酒が止められた、自分のギャンブルやゲーム依存、セックス依存に気づいた、などの感想が寄せられ、思春期に関わる医療・教育関係者の間で話題となりました。また「失楽園仮説」を教育現場で教えることで、依存症の予防に役立てようという試みも行われるようになりました。
(ゆるーいのブログに「二重洗脳」の感想文がたくさん載っています)
その後この本を読んで、現状を少しでも変えたいという人たちが中心になって、ゆるーいネットワークが2010年ごろからなんとな-く始まりました。
そのころの様子はこちら↓
そして、子どもに対しては、依存症予防のために「失楽園仮説」の教育を行うこと。大人に対しては、思春期の様々な問題行動にであったとしても、それに対処する力を身に着けること。そのためには、動機づけ面接や対人関係療法なども学んでいこう、ということになり、様々なグループで学習会が行われるようになりました。また学習会の他にも、ゆるーい思春期ネットワークでのブログ記事作成や学習会の準備を通じて、メールのやり取りで動機づけ面接の事例学習が可能な、ケースフィードバックプログラム(CFP)が開発され、現在、一般の学習者に広く開放され利用*されています。
2013年1月には、第2回動機づけ面接集中講座を実施。それを契機に動機づけ面接ファシリテーターネットワーク(MINF)**が発足するなど活動の幅が広がってきました。
* ケースフィードバックプログラム(CFP)は動機づけ面接協会の認定単位として認められています。またMINFメンバーの更新要件ともなっています。
**MINF(ミンフと読みます)とは日本で最も多数の動機づけ面接トレーナー・ファシリテーターが集う、お互いに助け合うタイプの学習グループです。
ゆるーい思春期ネットワークの目標
子どもには、依存のメカニズム(失楽園仮説)の教育で依存症予防を
大人には、動機づけ面接、対人関係療法のスキルで対処力を...
ゆるーい思春期ネットワークには、全国各地の、個人や、団体がゆるやかにつながっています。それぞれの地域のつながりを中心とした多職種のグループや、特定のテーマに特化した全国ネットのグループなど様々なグループです。また個人として参加している方もおられます。ゆるーい思春期ネットワークはいわばこうしたグループや個人がつながり、出会う「広場」のようなものです。しかもこの「広場」はHP(ホームページ)や、ブログ、ML(メーリングリスト)といったバーチャルなものと、それを作成し・利用し・相互に発信するリアルな個人や団体とが混じり合うような形で構成されています。そして、各々自己責任の原則のもと、お互いに連携することでお互いにサポートし合う、という「場」としてのネットワークを目指しています。従って特別な「義務」や「会費」はなく、会計もそれぞれの個人や団体で独立しています。